偽装免震ゴムニュースから 住宅の耐震性を考える【2】
皆さん おはようございます
週のはじめの朝から ものすごい
猛暑ですね
外でのお仕事の方は 本当に気をつけて
くださいね
水分と塩分は ワンセットで取ってください
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さて 今日は昨日の続きのお話しで
第2回目になります
Yahoo! ニュースで問題になった
偽装免震ゴムニュースから
住宅の耐震性を考えてみたいと
思います
昨日のブログで 耐震偽装・データ
改ざんが起きる原因は 以下
の4つと お話しさせていただきました
➀最初から悪意があって
たくらんでいた
➁会社の組織上の問題が原因
➂建設業界の請負構造が原因
➃担当者・責任者の精神が
病んでいた
今日は この続きのお話しです
では ひとつずつ内容確認しましょう
■➀最初から耐震性など
無視してごまかそうと
意図的に行うケース
これは論外のお話しです
昔の建売住宅ならば この様な
ケースも多かったと聞きます
しかし現在 地域性の強い
上越ではあり得ないと
思います
![](https://yoko-kensetsu.com/wp-content/uploads/2023/08/20210717_21_bob-yokoo_49_d0_p_o0800070714973498206.png)
■➃担当者・責任者の
精神が病んでいて問題
が発生したケース
姉歯耐震偽装事件の当事者である設計士
であった姉歯氏は まさに精神が病んで
いた状態だったのでないでしょうか?
当時の事件を検証する記事が
ときどき出てきます
色々読むと分かるのですが
結局 原因は分からない
のです
発注指示もとの小嶋元社長が 偽装を
指示したのではないかと疑われましたが
どうもそういった事では ないと思います
姉歯氏が精神的に不安定だった
のではないか そう思える事件でした
![](https://yoko-kensetsu.com/wp-content/uploads/2023/08/20210717_21_bob-yokoo_7c_8d_p_o0639071614973500035.png)
じつは こういった問題は
一般の工務店でも
実際に起こります
東京の郊外で工務店をしている私の
知人の会社でも 2年程に同じ事が
ありました
工務(設計と現場の橋渡し的な仕事)の
担当者が 長期優良住宅の申請手続き
を一切行っていないことが発覚
さかのぼって1年の間に 長期優良住宅で
建設しなければいけなかった家が2件ほど
あったのですが 最終的に賠償になりました
この担当者は 特別に業務が急がしかった
訳でもなく 能力も十分な人物でした
結局 解雇になるまで原因は分かりません
でした
何らかの事情で 精神が病んでいたとしか
思えないものでした
■➁会社の組織上の問題が
引き起こすケース
まさにこのケースは 東洋ゴム KYBが
組織ぐるみで偽装を隠蔽したケースです
どちらも大企業にもかかわらず 隠蔽を
組織ぐるみで行ったということは それだけ
受注金額が大型で魅力だったということです
もし事が公になれば 会社の損害は
とてつもなく大きなダメージであることは
想像できていたと思います
でも 受注物件が大型構造物や 公共事業
であったため 利益が優先された結果
内部浄化ができなかったのです
![](https://yoko-kensetsu.com/wp-content/uploads/2023/08/20210717_21_bob-yokoo_e0_c6_p_o0800074014973506550.png)
■➂建設業界の請負構造
が原因
このケースは 2015年に発覚した
横浜市都筑区の分譲マンションの
傾斜問題が当てはまると思います
当時 基礎杭を請け負っていた
旭化成建材が 杭の調査・施工データを
改ざんしたことが原因になります
実は 建設業界は
とても多くの専門業者
で 成り立っています
お客様(発注者)から工事を任される
のが 元請け業者(受注者)になります
1.発注者 → 受注者
元請け業者(受注者)は 各工種(工事)を
専門の業者(1次下請)に発注します
2.受注者 → 1次下請
元請けから仕事を受注した
専門の業者(1次下請)は さらに
同業の業者(2次下請)へ仕事を
発注していきます
3.1次下請 → 2次下請
酷いときは さらに続いて
いくわけです
![](https://yoko-kensetsu.com/wp-content/uploads/2023/08/20210717_21_bob-yokoo_29_94_j_o0728048414973506729.jpg)
これが繰り返されると ・・・
正当な利益は
ますます 少なく
なっていきます
ギリギリの金額で工事を請け負うこと
になり
ミスが発覚しても
やり直す金銭的余裕
もない状態です
また 建設業全体に言えるのですが
与えられる工事期間
(日数)が足りない
というのも 同様の
問題を起こします
■では今日のお話を
まとめます
まず・・・
➀の最初から耐震性など無視して
ごまかそうと 意図的に行うケース
➃担当者・責任者の精神が 病んで
いて問題が発生したケース
⇓
この2つのケースを 皆さまが回避する
ことは とても難しいと思います
最初から騙そうと企んでいる場合を
善意の素人の皆さまが見抜くのは
非常に困難だと思います
また 悪意が存在しない状態で 偽装
されてしまえば 常識を物差しで判断する
我々には見抜くことはできません
仮に 私であっても 偽装を見抜くことは
できないかもしれません
次に・・・
➁会社の組織上の問題が
引き起こすケース
➂建設業界の請負構造の問題が
引き起こすケース
⇓
この2つのケースに関しては
お家づくりでも十分
起こりケース
です
しかしながら
回避することも十分
可能なケース
でもあります
ですので 明日以降は お家造りを
考えるうえで
どうしたら耐震偽造を
回避できるか?
![](https://yoko-kensetsu.com/wp-content/uploads/2023/08/20210717_21_bob-yokoo_02_5f_j_o1600106614973502327.jpg)
そんな方法を お伝えしたいと思います
それでは また明日お会いしましょう!