共働きのご夫婦が考えた「子どもとの時間」をつくる家!
共働きのご夫婦が考えた
「子どもとの時間」をつくる家!
上越市N様 / 2021年6月完成
取材: あるまじろ書房 カメラマン兼ライター 山田晋也
家づくりに安心感、スタートはお金の勉強から
M様ご夫妻は、お子様の誕生をきっかけに家づくりを考え始めました。住んでいたアパートが手狭になることと、共働き生活の中でお子様との時間を持つには「家事のはかどる住まい」が必要だと思ったからです。
そんな時に横尾建設のチラシを目にして完成見学会に参加。玄関からキッチンにダイレクトに行ける間取りなど、家事動線に力を入れた家づくりに好印象を持ちました。
住宅会社選びの決め手になったのは資金に関する勉強会でした。家計のチェックから予算出しまで横尾社長からていねいなレクチャーがあり、無理のない安全な返済計画が立てられたと言います。
なかでも印象に残っているのは、住宅ローン控除のアドバイス。毎年戻ってくる還付金は生活費などに充てずに、返済に回すことで返済期間を短くするとよいという提案でした(※金利などの条件などによる)。
「借りたらただ返していけばいいと思っていたので、そんなアイディアがあるとは知りませんでした」とご夫妻。情報収集のために数社とコンタクトを取っていましたが、「横尾さんに詳しく教えていただけたので、他のところにはもう聞かなくていいかな」と、自然に横尾建設に落ち着いたそうです。
テーマは「いかに掃除をしないですむか」
ご夫妻の考えた「家事のはかどる家」の具体的なイメージは二つ。一つは掃除が簡単にすむ家、もう一つは家事動線のよい家です。
掃除を簡単にするために考えたのは、まず汚れにくくすること。物がちらからないように収納をたっぷり確保し、水回りの壁紙は汚れの目立ちにくい柄、引き戸はレールにホコリがたまるので吊り戸タイプに、と細かなところまで気を配りました。
そして、掃除自体をラクにするための策は、段差をつくらないこと。ロボット掃除機の仕事を邪魔しないためですが、人による掃除も断然ラクになります。
家事動線は、キッチンと水回りの近さを重視しつつ、回遊式にこだわりました。回遊式のメリットは、行き止まりがないので人のすれ違いが減り、動きがスムースになることです。よりよい回遊式を求めて何回かプランを修正し、現在のような玄関、水回り、LDKを最短距離で結ぶコンパクトな回遊式動線ができあがりました。
こうしたアイディアが功を奏して、実際にお子様との時間は増えたと言います。「ゆっくり食事ができるようになり会話が増えました」とご夫妻は喜んでいます。
エアコン1台で一年中快適、断熱性能の高さを実感
入居から1年、住んでみて実感したことがあります。「夏、玄関を開けた瞬間に“うわっ、涼しい”と感じるんです。断熱性能がしっかりしているんだなとあらためて思いました」。冷房は、1階のエアコン1台を稼働させ、吹き抜けを通して家全体を冷やすという方法。寝る時だけ2階のエアコンを補助的に使いましたが、基本的に1台で十分快適に過ごせました。設定温度は27℃くらいで24時間自動運転。2022年は記録的な猛暑でしたが、それでも光熱費はアパート時代とほとんど変わらなかったそうです。
住んでからの発見がもう一つ。食卓につくと、時期によって吹き抜けの高窓から月が見えるそうです。「子供と一緒に、“あ、月が見えるよ”なんて言っていました」と楽しそう。ご主人は、「家を建てて、2人目が生れて、環境がどんどん変わって、もっと頑張ろうとすごく思えるようになりました」と、マイホームの喜びをかみしめています。
お嬢様が誕生して家づくりを考え、新居に移って下のお嬢様が誕生し、家族4人の新しい生活がスタート(ご長女は登園中のため3人で撮影しました)。
スタイリッシュなブラック! ガルバリウムの外観
ブラック×ガルバリウム外壁のスタイリッシュなルックス。「外壁は窯業系か金属系かで悩みましたが、金属系のほうが軽くて見た目もかっこいいと思い、こちらにしました」とご主人。玄関ポーチは、建物の内側にすっぽりと収まる形に。余計な出っ張りがなく、シルエットが美しい。
中はナチュラルスタイルの優しい空間
吹き抜けからの自然光を受けて、美しい濃淡を見せるアカシアの床。テレビ側の壁紙にはヘリンボーン柄が淡い色で描かれており、LDKの上品なアクセントになっている。
テレビ台は、ロボット掃除機が下に入れるようにフロートタイプを選んだ。キッチン方向は、L字の間仕切り壁とカップボードの背面にグレーを使った。色の濃さを変えることで立体感が生み出されている。ロールスクリーンの奥は洗濯室などのサービスゾーン。
家族がつながるリビング階段
ご主人のお気に入りはリビング階段。「間取りを変えていくうちに結果的にリビング内になったのですが、一日一回は誰かしらと顔を合わせられるのがいいなと思いました。子供が女の子なので、大きくなった時に顔を合わせてくれなくならないように…」と、パパならではの心配がポロリ。和室で遊ぶお子様たちを見ながらリビングでくつろげるのも気に入っている。
家族みんなで使える多目的カウンター
ダイニングの横のカウンターは、スマホの充電、パソコンやプリンターの置き場を想定してつくった。お子様が成長した時にはスタディカウンターに。奥行きがあるので、ノートや教科書を広げても余裕がある。
収納たっぷりのキッチンでお料理時間が短縮
白ベースの内装に合わせて、キッチンの面材は白木調をチョイスした。吊戸棚を設けるなど収納はたっぷりと。「物の置き場所がだいたい決まっているので、あれがない、これがないと探すことがなくなりました。調理家電や道具もすぐ近くにあるので、料理はだいぶ時短できました」と奥様。
お掃除ラクラク、段差のないリビング横の和室
LDKの内装に合わせた爽やかな和室。照明はダウンライトを中央に寄せて設置しているため空間がすっきりとしている。収納の取手が横向きなのはキッチン収納や水回り収納と合わせたもので、細部へのこだわりが統一感を生み出している。和室にもロボット掃除機が行き来できるように段差はつくらなかった。
家事がはかどる回遊式動線
玄関、洗面、ランドリールームは回遊式動線になっている。玄関を入って右手に曲がるとすぐに洗面がある。外の汚れを落とすのに便利な配置。その奥に洗濯機を置くランドリールーム。洗面と分離したことで使い勝手がいい。洗濯の横に2畳のサンルームとクローゼット。この並びによって洗濯作業の作業がぐっとラクになった。クローゼットの前からキッチンに抜けられる。
光をたっぷり採り入れ、空気の循環を生み出す吹き抜け
建物が北向きなので、採光のために吹き抜けを作った。階段と合わせて冷気暖気の通り道になっており、空気が対流することで1階と2階の室温がある程度一定に保つことができる。エアコンは1階と2階に1台ずつ。基本的に夏も冬も1階のエアコンだけですみ、2階のエアコンは夏場の夜のみ補助的に使用している。
造作洗面台で2階ホールを華やかに
白とネイビーと木目の組み合わせが美しい2階ホール。好みの手洗いユニットを合わせた。直線だけの空間に、ひまわりのような丸いミラーが素敵なアクセントに。
日中の睡眠にも配慮した落ち着きの寝室
光がたっぷりと入り、清潔感あふれる寝室。夜勤明けのご主人が日中もぐっすりと眠れるように、一面にグレーのクロスを使い、遮光性の高いカーテンを採用している。
実用性を重視したW.I.C
ウォークインクローゼットは3帖、「自分たちしか出入りしないので」と、扉を付けないオープンスタイルにした。使いやすく、湿気がこもりにくい。
子供部屋には広さを感じられる工夫を
子供部屋は、4.5帖二部屋を用意。圧迫感が出ないようにクローゼットには扉を付けず、また入口のドアは開け閉めの面積を取らない引き戸を採用した。色は、白ベースでごくシンプルに。「カーテンの色などは、子供が大きくなった時に自分で決めてもらおうと思っています。どっちの部屋にしようかな、なんて二人で話し合ったりしてくれたらいいな」と奥様。
トイレの壁紙は、遊び心と汚れ対策でチョイス
斜めの木目が印象的なシックな1階トイレ(右)と、花々が咲き乱れる華やかな2階トイレ(左)。「内装はシンプルが基本ですが、トイレだけ壁紙選びを楽しみました。白っぽいと汚れが気になってしまうので、暗めの色を選んでいます」と奥様。